代表幹事ごあいさつ
一般社団法人 金沢経済同友会
代表幹事 米谷 治彦
代表幹事 坂野 洋一
私たち金沢経済同友会は、「ふるさとのありように心を砕く」という理念のもと、地域経済の発展と、住民一人ひとりが誇りと自信を持てる地域社会の実現に取り組んでいます。提言にとどまらず、自ら行動し、実現まで責任を持つ——それが私たちの基本姿勢です。
2024年元日の能登半島地震、そして同年9月の集中豪雨により、ふるさとはかつてない被害を受けました。復旧から復興へと歩みは進みつつありますが、その道のりはいまだ途上にあります。
私たちは現場に向き合い、実情に根ざした提言を重ねるとともに、自らの手で復興に資する取り組みを進めてきました。2025年度には、日本財団の助成と北國新聞社の特別協力を得て、被災した能登沿岸の現状を把握する調査を実施するなど、行動をもって地域に貢献しています。
復興と持続的発展の両立に向け、北陸新幹線の延伸は避けて通れない重要課題です。私たちは、現実的かつ早期実現の観点から、「小浜ルート」から「米原ルート」への見直しを提唱してきました。南海トラフ地震のリスクが高まる中、関西圏との速やかな接続は地域の命綱とも言えます。復興の時間軸を見据えれば、もはや先送りは許されません。本年度も関係国会議員らと連携し、その実現に向けて働きかけを強めてまいります。
また、私たちは「歴史と文化を大切にした地域づくり」を活動の柱として掲げてきました。文化の蓄積こそが石川県、そして金沢の揺るぎない強みであり、その価値を次代へとつないでいく責任があります。これまで提唱してきた「文化立県」「文化都市」の考え方は、県や市の施策にも広がりを見せています。
金沢商工会議所、石川県芸術文化協会とともに立ち上げた石川伝統芸能支援経済人会議の取り組みも、その一環です。文化観光の質を高めるとともに、金沢検定試験の実施などを通じて、地域資源の価値を磨き、発信力の強化につなげていきます。さらに、尊経閣文庫の石川誘致に向けた機運醸成にも、官民連携のもと積極的に関わってまいります。
2027年度、金沢経済同友会は創立70周年という大きな節目を迎えます。この地の未来に責任を持つ経済人として、志を同じくする仲間と力を合わせ、これからも地域の持続的発展に向けた行動を力強く進めてまいります。
